9月14日~19日 小笠原クルーズwithドレミな仲間たち

 
にっぽん丸でのショーのお話を頂いた時は「イルカに会いたい」一心でお引き受けしたものの、6日間のクルーズの荷物を準備している時には軽くパニックを起こしかねない始末。なにせ、豪華客船です。ディナータイムのドレスコードあり、本番2回の衣装にアクセサリー、パンプス、ギター2本にウクレレに、、。そうそう、父島上陸したら泳がないとね、、。などなど気づけば山のような荷物!やっとの思いで出発当日を迎えました。


ドレミな仲間、西本氏と馬渕氏をピックアップしながら、横浜大桟橋に到着。(名づけ親シルクサウンド山本氏により、今回のユニット名は「ドレミな仲間たち」です。)

船内に入ると、早速西本さんが「やっぱり軽く揺れてるよね。」「そうですか~?全然わからないです。」
わずか6時間後に凄いことになるとも知らず、自信満々な私。


出航の汽笛とともに投げられた、紙テープの鮮やかな帯、横浜の岸を染める夕日の色に「なんだか悲しいよね~!」と思わずつぶやいたら、「そうかなぁ、嬉しそうに見えるよ。」と後ろからヒトコト。これが旅人、渡辺さんとの出会いでした。


 我々スタッフはお客様より先に5時から食事の為、すぐにメインダイニングへ。夕暮れの海を眺めながら美味しい和食を頂きました。食事内容はお客様と同じものをいただけるそうで、味はもちろん盛り付けやデザートに至るまで、気配りの効いた食事でした。


 船は静かに進みます。が、伊豆半島をすぎたあたり(外洋に出たところ)で事態は急変。泡立った黒潮(と翌朝船長から説明がありました)が「ゴゴゴゴッ」と横への振動に加えて、沖縄接近の台風のうねりでひっきりなしに上下する船室。私たちのいる船首の部屋は特に揺れました。酔い止めを飲むと喉が渇くと聞いていたのであすの本番を考え、なるべく飲まないでいこうと思いましたが、あきらめてフロントでもらい服用するも効果なく、自販機で牛乳を求めてやっと就寝。


【2日目】15日ラウンジでのショー タイトル[ Bossa on the Sea ]


朝、避難訓練がありましたが、馬渕氏は起きられず相当のダメージのようでした。昼間、私も酔いに耐えられず、デッキに出て乗客の皆さんとお話。「トビウオだ!」との声に、海面を見るとトビウオの群れの華麗な乱舞。トビウオって結構長く飛行します。まるで鳥のように。


今夜は21:45から本番。それにしても揺れる!楽しみな洋食ディナーの「ほほ肉のワイン煮」も船酔いで味わかんないし食べられないし。。。元気なのは西本さんだけ。ちゃんと(?)ビールも飲んでいましたよ。


さあ、本番です。ラウンジのお客様も今夜は満席!白いグランドピアノも良い状態だし、西本氏のピアノは心地よいし、船酔いで顔面蒼白ながらも馬渕氏のベースも渋い。お客様のノリもよく、いつしか私も乗せられて、気がつけば「わぁ~い、楽しい~!」状態でした。


終わったあと、「楽しかったわ~!」とのお声を頂き、またイベント会社の方に「あすのメインショーを急遽お願いします」とのオファー。 ドレミな仲間たち頑張りましたぁ!!

 

【3日目】16日メインショー

 

朝には父島到着。本当なら一日遊べるはずでしたが、今日はメインショー。13:30から打ち合わせのため朝上陸してもすぐに戻らなくてはなりません。どうしようか、、。でも、二見港に停泊してから揺れが収まり、馬渕さんも私もちょっと復活。せっかくだからと上陸しました。


小笠原は植物保有種があるため、服をコロコロでキレイにしてから上陸です。お迎えの漁船には漁師さんが手を添えてくれ、女王さま気分で乗り換え。意外にも漁師さんがみんな若い!!あとで聞いたら、急患は自衛隊のヘリで本土に運ばれるので病気になると莫大な費用がかかる(お産も本土に来るので大変だそうです)ため、島には若者が多いそうです。独身女性の方、メモっておきましょう!


 島に上がると暖かく吹く風、大きな花、大きな葉っぱ!「南国うぅ〜!」を感じます。ちょっと散歩し、すぐまたにっぽん丸へ。打ち合わせから仕事モードです。船室に帰ると今日のメインショーの変更号外が配られていました。頑張ろ〜みんな!


 さて、メインショーのドルフィンホールでのリハーサル。厳しい、と評判の(?)山下舞台監督から、曲順についてのアドバイスなどして頂き、おかげさまでよい流れを作ることができました。今日は揺れていないので、客席に入り、お客様と一緒に「見上げてごらん夜の星を」を楽しく歌い、60分のステージを無事終了。皆さん有難うございました。終了後、すっかり打ち解けた旅人、渡辺さんに「だんだん良くなるね〜」とお褒め頂き、ホッと一息でした。

【4日目】17日休み〜〜

今日は何もない日。夕方の父島出航まで遊ぶのだぁ!!と、午前は父島周遊のオプションツアーに参加。偶然にも渡辺さんとドレミな仲間たち、ご一緒させて頂きました。またもやイケメン漁師さんに手を取られウキウキしていると、そこはテレビや映画でしか見たことがないようなグランドブルー。

 

「ここなら足がつきそう、泳げるよね。」というと漁師さん「いや、20mありますよ。」

ひゃ〜〜(怖)

 

そして彼方に「イルカです!」

やったぁ! 盛り上がるテンション。   

でも写メはイルカの息継ぎにタイミングが合わず、「馬渕さ〜ん、動画撮ってね」

って見るとまたもや馬渕氏は船酔い。

かわいそうに彼だけにっぽん丸に一旦戻り、泳ぐ気満々の私と西本氏は父島の大村海岸に。

しばらくして馬渕氏とも合流。

 

気持ちがいいのでお昼はお弁当や地元のお寿司を買って海岸の東屋で美味しく頂きました。大村海岸では黄色い大きな魚やうに、見たことがないシャコ貝みたいなもの、などなど水中観察。海っていいなぁ。。

・・・さ、名残惜しいけれど帰路です。

漁船が何隻も併走して見送ってくれます。「私のイケメン漁師さんはどこ?あ〜、また会いたい」また来ます!来たいですっ!

 

 【5日目】18日ラウンジのショー タイトル[ Ballad in Blue ]

 

予定外のライブ追加でしたが、今回は様子がわからないので、サブの曲を何曲か用意してありましたので何とかプログラムは組めました。

船内では度々「あなたはほんとに楽しそうに歌うのね、私たちもほんとに楽しいわ。」とご年配の方からもお声をかけていただき、「よしっゃ〜、今夜も頑張る」と私。

 

ラウンジに行くと熱烈な佐野元春ファンから、「西本さん握手してください。僕の青春のすべてですからっ!」と熱い歓迎。

すっかりテンション上がって西本さんノリノリ!

負けじと私もっ!アンコールに用意した「Good-by小笠原」(このクルーズの為に書きおろしの曲、初日は「Hello小笠原」でした)をやろうとして、タイムアップ。担当者に打ち切られてしまいました。そ

れゃ当然です。45分を60分もやっていたので。

お客様から「Good-by小笠原」聞きたいよう、と。。時計見るの忘れてました、申し訳ない。。トホホ。せっかくの新曲、機会があったらお披露目しますね。


【6日目】19日横浜帰港


朝、雨が降る中ベイブリッジをくぐって無事帰港。お迎えの山本氏が桟橋に見えました。 

船酔いと戦いながらも、何とか3つのショーをこなしました。

 

携帯が繋がらず知らなかったのですが、私たちの船酔いとショーの成功をある方がヒーリングで支えてくれていたとのこと。メインショーが決まった時には自分のことのように喜んでくれた方。

 

また、今回のショーの為に乗船日ギリギリまで衣装を作ってくださった方、洋上の船へもメールが届くかもと激励のメールをくださった方、もちろん私の歌を全力で支えてくれたドレミな仲間の西本さん馬渕さん。このクルーズにご紹介してくださった牧スポーツの牧さん。そして力をくださった乗船のお客様方。

 

今回も私は、たくさんの皆さんに支えられて、たくさんの勉強をさせて頂きました。本当にありがとうございました。