当日のリハーサルが終わるや否や、「今日はライブ後に僕がMC入るからね。」
と企画のSilk Sound山本氏から言われ???
となりつつも、、
今回はピアノ西本明さんとの初めてのデュオ。気が付けばこんなに長いお付き合いの中でデュオは初めてなんです。
どんな音の物語を展開できるのか私もワクワクしています。
ライブのチラシには『西本明とステージで大暴れ』って書いてありました。
皆さん、今日は大暴れ期待してますよね?!
今日のテーマは
〜愛と別れと感謝と〜
セットリストはリクエスト曲含む13曲です。
1曲目はレオン・ラッセルの「A Song for you」
個人的なことですがこの曲は先日旅立たれた私の同級生Kさんに捧げました。
彼は「富士山の樹海の番人」として歌を通じて人との繋がりと命の大切さを伝えていたシンガーソングライターです。
以前共演した時にはジョン・レノンのImagineやKさんのオリジナル曲を一緒に歌い、とても共鳴しました。
空の上で聴いててね。。
さて、今日の西本さん大暴れ第一弾は・・・
メインボーカルとして2曲歌ってもらいます。
故、下村誠さんの
「ウルダジンナ・グッドナイト」
「Rivers story」
下村さんは私が西本さんと出会うきっかけになったシンガーソングライターです。
下村さん率いるバナナブルーでエレキギターを弾いていた時に、当時佐野元春さんのバンドハートランドで活躍中の西本さんとサックスのダディ柴田さんとご一緒させていただいていました。
西本さんと下村さんは学生時代からの仲、ウルダジンナ〜は下村さんの亡き後西本さんが発掘した曲だそうでタイトルのウルダジンナの意味は分からないとのこと。
ライトなボサノバで私も楽しくコーラスしました。
「Rivers Story」はバナナブルーでギターを弾いていた頃、とても好きだった曲。
そしてバナナブルーを離れた私に下村さんから贈られた
「Heavy Night」を久々に歌いました。今日は16ビートの西本さんのシェーカーから始まるアレンジ。
緊張感があります。
2部は私にとって挑戦のコーナー。
私が曲を作ろうと思ったきっかけになった吉田拓郎。
拓郎好きなお客さまがいらっしゃると聞き、始めてカバーした「りんご」と「祭りのあと」
そして以前からリクエストいただいていたジャクソン・ブラウンの「My Opening Farewell」
ボニーレイットとのデュオでとオーダされましたがジャクソンブラウンは私にとっては尊敬を超えて神聖な存在。カバーなど絶対できません、と避けて通ってきました。
が、このままでは一生超えられない聖域。
なんとか超えよう!との思いを西本さんに伝え「ピアノでいい?」との西本さんに「できればギターでコーラスお願いします」と無理を言って実現しました。
この2曲、練習段階ではかなり選曲に後悔しながらも
「あこがれるのをやめましょう!」と自分に言い聞かせ、なんとか自分を超え本番に臨みました。
今回分かったことは西本さんはかなりおしゃべり上手なこと。私のチューニング中にもかなりフォローしてくれました。なんともありがたきピアニストです!
アンコールもいただいて終わるや否や、Silk Soundの山本氏がステージに登場。
「今までの伊藤のライブで最高のライブでした。次回も西本さんとのデュオでやります!」とまで言い切り、私としては超ビックリ。
帰り際にはもう楽屋の店長に来年の12/14のライブを予約する素早さはさすがです!
お忙しい中ご来場くださり、客席からたくさんのパワーを下さった皆様、お陰さまでいいライブを創ることができました。本当にありがとうございました。
今年の12/14も楽屋にぜひお運びくださいませ。
撮影:渡邊保彦 (最後の自撮り除き)