友永コリエさんから朗読劇の2部にライブを、とのご依頼があり結構芝居が好きな私は「お、なんだか面白そう。」と参加のご返事をしました。
彼女はアンパンマンの脚本などで活躍中の脚本家。
今回は彼女が脚本、演出を努める朗読劇「a doll」と「diary」をそれぞれ3日間、2回に分けて再演するとのことです。
早速前回の公演のビデオを参考に選曲。
コリエさんは朗読劇とは関係なくステージングしてください、と言ってくださいましたが、やはり私のライブとは違うお客様。どんなお土産をお持ち帰りいただくか、まして朗読劇の余韻も感じながら、、。と考え中にコリエさんから一報が。。
「あの、問題が、、今回は会場の都合でPAはご用意できないようです。」
「えーーー?マジですか!!!」
マイクなしでギターも生で30席超えのライブ!?
うう、困ったなぁ。と不安を抱えたまま会場の下見へ。Cafe Muriui(カフェムリウイ)さんは屋上にあるカフェ。屋上??理解できないままビルの屋上に登ると、わぁ、、突然ステキな佇まいのカフェが出現!!
床がコンクリートからか、声も響きそうです。
一緒に下見に来てくださったコリエさんとも「芝居がマイクレスなので2部もなしの方が良いかもね」と話がまとまり、マイクレスやってみることになりました。
早速パーカッションの栗山さんに「今回ボサノバ中心でいきます。そしてPAなしです。」と連絡。
心得てくれた栗山氏、今回は最小限の機材で来てくれました。タンタン、とういう大きな筒状の楽器、これは低音の優しい音が魅力です。そして、今日は久々のパンデイロ(写真)。私のライブでは数人編成なので最近見かけてなかったけれど、このタンバリンのような楽器、とても高度な技術が要ります。ミディアム〜アップなテンポのボサノバでパンデイロを奏でてもらうともう、、ツボにハマります。今日はChega de Saudadeで登場!
コリエさんは多彩な方で脚本だけでなくオリジナル曲も書かれます。私にオリジナル曲「リリリ」歌ってください、とおっしゃいました。
が、最近ウクレレを購入、「リリリ」はご自身で歌いましょうよ、となりました。
優しい歌詞と「人はリリリというと笑顔になる」というステキなメッセージの曲は会場の皆さんも巻き込んで大合唱になり、大いに盛り上がりました。
12/6と12/21の2回のライブをなんとか無事終了。
いつもライブにお越しになっているお客様には「今までのライブで一番良かったです。あゆきさんの生の声が聞こえてとても心地よかった。またこういうのやってください。」と言っていただきました。
実は私も1回目のライブの途中からマイクを意識することなく歌うことに「今日、私は自由だー!!」と解き放たれた気持ち良さを感じていました。
最初に不安だったマイクレスの問題は逆に良い結果をもたらしてくれたようです。
初めてのお客様にCDもご購入いただけたので、まずはホッと胸を撫で下ろしました。
1部の朗読劇でもたくさんの刺激を受け、栗山氏の包容力のあるサポートにも支えられ、またお手伝いのスタッフの皆さんにも支えられ、貴重なライブ体験をさせていただきました。ご来場の皆様を初め、出演者、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。